つくばうるはし

つくばうるはし
つくばうるはし ~春はとなりに

2014.3 Release
限定無料配布CD

Laguna の活動の原点である「つくば」を主題とし、冬から春へ、夏から秋へと移り行くつくばの情景を、それぞれ八首、計十六首の短歌で表現し、二編の歌曲へと編曲しました。

無料配布音源です。
以下の行為については、Laguna の同意なく自由に利用して頂いて構いません。
・私的に利用すること(ダウンロードし、自由にお聴き下さい)
・公衆に向けて送信、放送すること(Laguna の作品であると示すことを条件とします)

※著作権は放棄しておりません。商用利用の際にはContactページよりお問い合わせ下さい。

つくばうるはし

夏空を背負ひて聳ゆ筑波嶺の 木深し肌に 雲の影なす
稲原のやがて装ひかはる間に 時は渡りぬ 追風纏ひて
夕暮れと虚し心を一筆に 藍と紅とで 分かつ薄雲
月影の淡き光の届くまで この日わずかと 歌ふひぐらし

早天を覆ふ帳や夏霞 十重に二十重に 山は隠れぬ
雨雲の今なほ長き尾を曳きて 名残惜しむか 葉月の空に
時ならぬ冷たき風の道連れに 一葉漂ひ 震ふ若槻
まほろばの夢を重ねし深緑 共に帰らん つくばうるはし

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つくばうるはし ~春はとなりに

静けさを深めて青き筑波嶺の 冴ゆしつらひに 雲のたなびく
うつむかば胸なごむなりうすらひの 立ち枝につどふ ふくらすずめや
澄み渡る冷たき空になつかしき ゆめいづこにと 仰ぐゆふづつ
音もなき白き闇夜に燈火の 影映しては むつのはな咲く

草の上名残りも淡きかをりにぞ 触れたる人を 待ち渡る朝
ひとすじの光にかざすたなごころ まばゆきものは 遠きありあけ
芽ぐみ音の木の間に沿ひて滑り降る いつしか街に 春の息吹を
はてしなき行く方遥か風吹かば 共に歩まん つくばうるはし

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